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サマースクール'17

東日本大震災の津波被害を受けた宮城県石巻市桃浦では、色々な人に漁業を知ってもらい、できればその担い手になってもらえることを願って、桃浦住民、筑波大学との協働で、2013年から牡鹿漁業学校を開催してきました。回数を重ねる中で、漁村での暮らしへの認識も深まり、海とともに里山も重要な地域資源であることがわかってきました。

 

そして2017年夏、牡鹿半島を舞台にした「アート」「音楽」「食」を楽しむ新しいお祭りReborn-Art Festival[主催=Reborn-Art Festival実行委員会/一般社団法人APバンク]の開催に向けて、手入れの行き届かない森を間伐し漁村とその里山を持続させる場、そして人と人が出会う場、人と自然が出会う場として、桃浦ビレッジの整備が進められました。

桃浦ビレッジは、都市部では遠ざけられている身の回りの資源と直接的に関わりあって暮らしを組み立てていくことを学ぶ研修の場であり、管理棟である「メインハウス」と4名程度がとまれる宿泊棟「タイニーハウス」から成ります。

 

そのタイニーハウスの建設自体を森と浜をつなぐ場、学びの場とするために、このサマースクールが企画されました。メインハウス[設計アトリエ・ワン]にとまりながら、タイニーハウス2棟を設計者である若手建築家チーム[dot architects /satokura architects]とともに、地元の大工さんに学びながら建設しました。また地域の林業ネットワークの再生の試みとして、タイニーハウスの建設には、地元森林組合やボランティアとともに伐採・製材した敷地に植えられていたスギを活用しています。

(Reborn Art Festival 2017の一環として整備/筑波大学貝島桃代研究室と共同運営)

 

DAY1

オリエンテーション・ウェルカムパーティー

・自己紹介

・桃浦の説明(筑波大学貝島桃代准教授)

・建物の説明(B棟・dot architects 土井 / A棟・佐藤布武)
・集落散策

DAY 2

建て方

A棟

・柱/梁

・落とし板

B棟

・登り梁

・棟木

DAY 3

上棟

A棟

・登り梁・垂木

・棟木

・焼き杉

・木摺板

B棟

・登り梁

・化粧野地板

DAY 4

屋根架構・牡蠣カレー・ナイトレクチャー

A棟

・木摺板

・化粧野地板

・焼き杉加工

・木摺板

B棟

・横垂木

・断熱材

DAY 5

屋根架構

A棟

・化粧野地板

・垂木

B棟

・断熱材

・野地板

建設ワークショップ最終日

DAY 6

A棟

・野地板

先端つなぎ材

・外壁

B棟

・アスファルトルーフィング

・テント被膜

DAY 7

漁業実習・魚さばき実習・浜の恵み昼食会・修了式

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