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  • nobusato

久保井総+望月大地の住宅

愛知の気鋭の若手建築家の住宅新作を見に行きました。



どちらも愛知で著名な建築家の下で真摯に建築設計の修行をつみ、そして、独立最初の作品として住宅設計に取り組んだもの。

見せていただいたので、その批評文を、書いてみます。


まず第一に感じた印象は、「優秀」。

外から見た瞬間に、色々と想像でき、そして内部に入って見せてもらっても、どれも全て納得できる。

丁寧に全てが設計されていた。

敷地に対して真摯でかつ的確に回答をしている建築。という印象。


特に彼らの美味さを感じたのは、平面計画での可能性の残し方。

住宅を竣工の瞬間が完成ではなく、

ライフステージの変化に対応することを前提に、

それでも各時期に有効活用できるように上手くデザインしていた。

1階には、そもそも住宅を住宅として閉じない仕掛けもしてあり、そのどちらも的確に敷地条件に対して上手に解けていた。



最も驚いたのは、この住宅を成し遂げる前段階の計画。

高所得者のための住宅ではなく、

一般的な所得の住宅を、建築家の多様なアイデアで、未来に向けた可能性に富んだものに昇華させていた点。

敷地は狭小で、ハウスメーカーの規格外の間口が狭く奥行きが深いもの。だからこそ格安で敷地を購入でき、その上で、法規からくる最大容積を実現。総額はハウスメーカーの住宅と同等かそれ以下であろう。

その上で、外観の特徴や内部空間の豊かさを最小限の予算で実現する。

どう考えても、建築家にしかできない。

建築家が設計するとこんなに素晴らしい建築ができるのかと。

他方、彼らと僕の長所への認識の違いも感じた。

確かに、造形的な挑戦も見られるし、語れることが多い建築であった。

しかしながら、1番の長所は上段だったように思う。であれば、狭小だからこそできる住宅選択の可能性、と言った方向での論考の定め方もあったのかもしれない。と。

何が正解かは分からないが、そこが僕から見た長所であった。

ともあれ、彼らの造形力や回答能力には目を見張るものがある。

ぜひ、現地で見て欲しい作品でした。

直接お願いすれば見せてもらえるかも??

みなさん、ぜひ、彼らに注目を!!


自分も名古屋で家建てたいなぁ。

と思った、初めての体験でした。

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2016年に書いていたことは「地域の自助・共助・公助」 2019年に書いていたことは「建築文化」 2020年は「リサーチング・プレーヤー」 2021年は「楽しいが身の回りにあること」 2022年は「生活民芸舎」 2023年は「むきあう」 ーー 最近、考え方が少し変わってきたのかもしれない。 成果をあげることや、何かを作り上げることよりも、 自分がどれだけ納得できるのかに興味が移ってきた。 自分の行

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