佐藤研究室では、卒業論文と卒業設計の両方を課しています。
なぜかというと、それには佐藤の思想的背景が色濃く影響しています。
そもそも卒業設計ってなんなんででしょう?ここで、私の恩師の一人、安藤邦廣先生のお言葉を。
「卒業論便は自分の興味の探求」
「修士論文は自分と建築の関わり方の所信表明」
「博論は自分が歩く道を示すこと」
とても勉強になります。なるほどしかり。これは本質。
でもそれは、比較的高学歴とされている国立大の、博士もありうる、という環境の言葉。
今いる環境の中で考え直すことができるようになった二年目。
卒業論文って、必要?僕は必要だと思います。
なぜ?
それはね、世の中を動かすには言語力が必要だから。
企画を作るには、文章とビジュアル化の二つの能力が必要。
いい感じの絵は描けるけど、言説は描けない。それじゃ面白い未来はきっと作れない。卒論をすることは、きっと将来企画を通す能力を養うこと。そして、分析能力を持つことは、「使われる人」にならない、っていう将来の可能性を担保するものな気がします。
もっというと、
このご時世、いつ、どこで、心を乱すかはわからない。
もし、今いる環境があってなくても、その次が生まれる状況を生み出すこと。
つまり、本質的な力をつけておけば、きっと次に繋がる。
し、大学に戻って、もう一度新卒で就活をするという選択肢も生まれる。大学時代に頑張ることは、未来への投資でもある。
のではないでしょか。
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