土-とおいちというお店を、中山道・木曽路の宿場町、奈良井宿にオープンしました。
色々な縁があって、お店をやらないか?と打診を受けたのが昨年の1月。
そこから仲間を集めチームを整え、
実測をして案を作り、設計図を引いて施工。
木曽路には11の宿場があります。
そこで作られているプロダクトは自然に優しい素材で作られていることが多いことに気づきました。十一を縦に読むと土になる。
なので、土と書いてとおいちとよむ、木曽の作家を紹介するお店を作りました。
美しい商品を作る作家さんにお声がけをして、また仲間が増えて営業に至りました。 ーー
とおいちでは、木曽の良品を、「知り・触れ・広げる」 三位一体の取り組みを行います。 木曽の職人のこだわりを買い手に伝える「知る:職 人紹介冊子」。 職人の商品を代理販売する「触れる:木曽逸品棚」。 木曽内外の職人・アーティストを繋ぐ「広げる:ギャ ラリーとおいち」。 それ以外にも、
・信州のふるものをリメイクして届ける「こどう」
・地元のみなさんとの関わりを育むマルシェ
・木曽の美味しいものをお届けするキッチン
なども、順次、行っていく予定です。
「土に還る」ことを大切にしているとおいちでは、 お店の改修でもできるだけ、無垢材や紙などを利用 し、集成材などを避けるようにしています。
でも、それを現在の産業構造の中で行うのは難しい。 簡単に施工をしてもらうとしたら合板を使うことに なるし、施工工程が見えない蓋をする施工の方が楽。
しかしながら、多少面倒でも、施工を可能な限り自 分たちで行うことで、一つ一つの内部空間を丁寧に 設えました。木曽平沢にある「大河内家具工房」を お借りして、作業を進めました。
カンナをかけると、綺麗な木目が出てくるサワラ材 の薄板を活用し、重厚感が欲しいところは木曽檜を 使いました。
最後に、和紙を貼り、柔らかく仕上げました。
ーー 現代社会は、モノを消費してきた時代でした。 便利でかつ消費しやすいものが大量に生産されてき た現代を鑑み、 私たちは、大切なものが何かを考え直す時期にきて いるのかもしれません。 耐水・耐久性のある、地球に優しい素材漆(英名: Japan)は、木材をコーティングすることで長持ち させ、そして、塗り直すことでまた新しくなります。 モノは消費するのではなく、大切に使う。愛でる。 繕う。 消費を前提としないモノとの関わり方の先には、 きっと、もっと地球にも人にも優しい社会があるん だと思います 皆さんのお手元にも長く付き合う工芸品をお届けで きたら、それは我々にとって何よりの喜びです。
是非皆さん、遊びに来てください!
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