
今年は、「敷地を読みこみ、建築家として自邸を、発表する」
という三段階の条件を設定した課題を出題しました。
今年の「敷地」は、
・北垂れ
・角地
・平屋ほぼ禁止
などの、少々難しい敷地を選び、課題を出しました。
難しい、ということ、そして上記の条件は、結構、現代社会が持っている側面で、もしかしたら学生が将来、出会うかもしれない条件。その未来やあり方を考えるのは、重要なんじゃないかなぁって。
そして
「建築家として自邸を」
は、本質的なものへの探究を求めている条件。
「発表」
は、他者に伝えることの重要性を求めている言葉。
複層化された課題をどう学生は解いて行ったのか...。
ここからは自分のクラス。
3年目にもなると、色々なリズムがわかってきて、指導のペースもよくわかる。
学生はとっても熱心で、一緒に試行錯誤しながら、いいものを作ってくれる。
今年は過去最高のできかもしれないクラスでした。
さて、他のクラスも。
敷地をきちんと読み解くクラスがあれば、総合力の高いクラスもある。建築としてきちんとまとめるクラスもあれば、現代の社会性を重視しているクラスもある。そしてその中で学生が個々に、丁寧に、自分の主張をしている。
しかしまぁ、多様な回答が出てきて、面白い。中には息を飲むほどよくできた提案も。
うちのクラスは、提案の面白さとか潔さを重視する傾向にあり、それはそれで個性的な子が多かったけど、自分がずっと見ているからか、正直、他の人がどう評価するのかはわからない。でも、とてもよくできていたようにおもう。
他のクラスにもこれはうまい...って、いう感想の作品もあった。
1年生、2年生は、150の作品が出てくるから、
1つや2つ、惚れ惚れする美しさのものに出会う。
コロナ対策で、みんなが密集できないので、学生は席に固定。でも臨場感は欲しいと、デバイス総動員で、スライドに載せて臨場感を出せるような工夫も。
いやはや、色々と試行錯誤。
でも、きちんとやると学生はきちんと成長する。
来週もまた頑張ろう。
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