「もし自分の家を作る際に、自分でできる部分を自分でできる人が増えれば、建築への愛着はもっと増えるのではないか?」
「そして、建物に関わるのになれた人々は、自分の家のメンテナンスのやり方がわかるんじゃないか?」
そんな思いから、一般参加者が建設に関わる機会を作りたいと考えていました。
今回のサマースクールでは、
「多くの人が関わりながら建設する」ということにトライしました。
言うは易く行うは難し。
一般の方に建設の流れを伝えるのは本当にむずかしかったです...。
天候や工程がどんどん動く中で、他者に物事を伝えつつ、建設を進める。
というのは正直、容易ではありませんでした。
できることとできないことをきちんと整理し、今後に生かしたいと思います。
私も参加しましたが、白川郷のナショナル・トラストでは、多くの一般参加者が一緒に屋根を葺く「現代版・結」が行われています。出来上がった黄金色の屋根をみて参加者は帰りますが、きっと、数年後、地域に馴染んだ茶色の屋根をみに戻ってくると思います。
今回のサマースクールに参加した人にも、いつの日か「もものうらビレッジ」に戻ってきてもらえたら、これ以上の喜びはありません。
参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


