先週末は石巻でした。
50年前くらいに失われてしまった地域のお祭り・盆舟。
お盆にご先祖様に供物を送る行事です。
仏壇にあげていたお供え物を船に乗せ、海に送り出す。
石巻の漁村で行われていた文化です。
作り方はいたってシンプル。
昔はどこの村でも稲や麦を育てていたそうで、それらの藁を使って編み込んでいき、
藁の舟を作ります。
水に強い麦藁は船の主要構造材。
水に濡らすと柔らかくなる稲藁はクギと呼び、麦藁を編みこむのに使います。
人の手の温もりに包まれた船が出来上がります。
夏の暑い日にみんなで行う船造り。
お盆の1週間前くらいに作っていたというから、
毎年暑い中編み込んでいたのでしょう。
集落によりますが、大人から子供までが一緒になって、ご近所さんと舟を作ったそうです。
コミュニティって、きっとこういうことで育まれるんだと思います。
勉強になった週末でした。



