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  • nobusato

島田陽講演会を聞いて

島田さんは非常に美しい建築を作る。

図式的で詩的。

きっとすごくクレバーで強烈な個性を持っているんだろう。


これが島田さんに会う前の印象でした。いざお会いしてお話しすると、とても気さくで、ユーモラスで、それでいてクレバーな方でした。「建築家は人誑しであるべき」と名古屋市立大学の久野さんがおっしゃっていましたが、島田さんも人を魅了する何かを持っている方でした。


講演会はと言うと、作品を処女作から一つ一つ思想の変化とともに説明していただくクラシカルなスタイル。この形式の場合、都度都度の試みと一貫した試みが同時に知れて、感情移入しやすいとともに、作品・人物をよく伝えてくれます。

建築の臨場感を大事にされている印象を受けた。建築を通してどこかカオスを表現している印象を受け、講演中に篠原一男を反芻していた。

いわゆる「見せ」パースがあるような、雑誌向けの空間を作るというよりも建築の全体性を大切にしていて、その中に居場所が点であるような空間のイメージを受け、門脇邸を思い出した。一方で、個々の空間の繋がりに構成学的な印象も受け、空間に親和性も感じる。


講演会途中の

無名の知性に学ぶ。

というワードは、建築に求める根源性みたいなものを感じた。

そしてリサーチはそこまで深く入らない方。という言葉があり、立脚点の違いはあれど見ている世界の近さを感じた。だってクイーンズランダー、快適だもん。


レクチャー最後には学生時代のセルフ・ビルダーとしての姿も。ドットと話していた時にも思ったが、阪神をリアルに感じた世代と、東日本をリアルに感じた世代、どこか通づる部分があるのかも知れない。


とても勉強になりました!



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毎年、新年になると書く、現在地の確認。 そして、昨年を思い返す。 名古屋に来てから定期的に書くようになったから、もう6年目。 2016年は「地域の自助・共助・公助」 2019年は「建築文化」 2020年は「リサーチング・プレーヤー」 2021年は「楽しいが身の回りにあること」 2022年は「生活民芸舎」 2023年は「むきあう」 2024年は「暮らしをつくる」 ーー 2023年は、プロジェクトが

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