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  • nobusato

名城大学卒業設計審査会2023



2年間一緒にいた学生の晴れ舞台。


今年も司会で、公平かつ厳正に審査をすることを心がけつつ、

非常勤のみなさんともきちんとしたディスカッションをうみ、

そして、学生も教員も学びとなる場を目指した。


自身がディスカッションの中で問いかけることができなかったのは、

司会の能力不足かな。来年はもっとうまく立ち回りたいところ。


さて、今年は、色々と考えることの多い時間だった。


審査会・懇親会を通して気づいたこととしては、

自分は結局、

建築家ではなく、

建築の領域を広げる、新たな可能性を模索する人間である、

ということ。


振り返ってみて改めて考えると、自身の評価基準は、

1. 今、この世に存在していないものを作れているのか

2. 開発性のある提案で、建築の未来を模索できているのか

3. それを良いと思う追従者が現れて、現実に実装される未来が見えるのか

なんだと痛感した。


他方、審査員の方と話して気づいたことがあった。

昨年までもずっと疑問だったのが、なんでみんな完成度の高い作品を評価するのか、

ということ。

でもそれは、建築家として生きていく処方箋を鍛えた学生を評価するからなんだと、合点がいった。

懇親(渾身)会で話していた「form」「personal」「social」の3つの話。

それぞれに琴線を貼って、表現できているということが大事だということ。

なるほど。とても面白い。

建築家というものの一端がしれた。


自分はこの「social」の軸が極めて強い。

東日本で必要とされたものとされなかったものが、自分の根幹にあるので。

それぞれの点数で考えると、

「form:8」「personal:5」「social:10」くらいのバランスなんだと思う。

重視しているものが違うんだなぁ、と。


でも、そもそも、この機軸自体が、自分の持っている評価基準とは全くの別物。

それは自信を持ってそれでいいと思っているし、

だから、多分、ずっと建築家ではないんだろう。

でも、建築家の職能を広く捉えると、多分、建築家。名乗らないし名乗ったこともないけど。

そんなことに気付かされた1日で、実に有意義だった。


前置きが長くなった。

卒業設計について、語ろうと思う。


ーー

今年の卒業設計の印象は、

みんな頑張ったなぁ。質の高い作品が揃った。

と、自信を持って言えるもの。

同時に、作品によって重視するものが明確に分かれていたなぁ、とも。


先ほどの話を借りるのであれば、

formが前提条件の人が王道。

personalで、自分の大切なことに真摯に向き合う人は、そこまで評価を集めにくい。

socialに向けて発言するのが多いのは、うちの学生の特徴かも。

それぞれの方向性で、きちんと表現がされていた。


審査側から見ると、それぞれ単体だと評価しづらい。

2次審査を突破した作品は、

上記のどれか2つで高いパフォーマンスが発揮されているものだったのかと。

それらをきちんと評価いただいた。

けど、自分はやっぱり自身の評価基準が強く、そこに乗れなかった感も...。


その後の投票では、

その中でも完成度の高いものが選ばれた。順当。


結果として選ばれた

最優秀賞と優秀賞、アーキテクト賞は、

卒業設計に真摯に向き合った、素晴らしい作品たちだった。

計画系奨励賞の2作品も、熱量がこもったものであった。でも多分悩んでたんだろうなぁ。


それ以外の全ての作品から、悩みの種を見出すことができた。

卒業設計で、自分のできることや得意なこと、できないことを見つけられたら、

それでいいんじゃないかな。


個人的には、みんなに一言ずつ、語りかけたいくらい、充実していたと思う。


ーー


うちの研究室では、

優秀賞の学生が特に頑張ってた。

彼女の頑張りと、実力と、真摯さには、全面的に同意する。

成長が楽しみでならない。

し、学外でも高い評価を得られそう。


学生たちは、みんな、頑張ってくれた。

1次審査を突破した学生は7名で、みんな素晴らしかった。

残念ながら突破しなかった2名も俺は面白いと自信を持って言える。

し、教員懇親会で、すごく議論になってた。

それが証左なのかな。


だから、みんな、自信をもって良い。

ほんとに。


でも、自分の指導に関しては、反省が多い。

もしかしたら、自身の評価基準が、学生に対して厳しすぎたのかもしれない。

そんなことも反省した時間だった。

もっと、それぞれの良さを見て、

personal側や、form側の人間の良さも見極めて、

それぞれに指導できるように、なれるかもしれない。

そんなことを思った。 え、なにそれ、ちょうむずい...。


でもまぁ、頑張ろう。

そんな、卒業設計審査会でした。

学びの機会をありがとう。


明日から、また、色々話して、色々考えて、一歩ずつ、進もう。

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