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設計課題編-1 敷地調査

さて、久しく書いていなかった学生の設計へのヒントシリーズ。

今回は、設計課題編。

まずは敷地調査。


設計課題では概ね敷地が設定されます。

とすると、その敷地では何を見たらいいのだろうか??

4段階と伝えています。


まずは、事前準備。

訪問前にgooglemapなどを見ながら、ノートいっぱいに周辺を含めた配置図を書くといいでしょう。ノンスケールでOK。

大体、敷地の4周3−5軒が最低限入るくらいのスケール感で書くと良い。

準備ができたら敷地に行こう。


  1. 敷地の中。

敷地に入れる場合、積極的に入りましょう。

4周全て、敷地の1箇所から見える風景を写真に撮っておくといいです。

続いて、敷地内でかける情報を全部書く。

樹木の位置、高低差、石の位置、日陰はどう入るか、空気はどう流れるか、その日の気温、匂い...。 敷地に立って、その場で感じることを全て書きましょう。


  1. 敷地の周り

敷地とその周りの関係性をとにかく書きましょう。

周囲に動線や道路があれば、それを敷地内に引き込むことができるかもしれない。

周囲にも、賑やかや静か、眺望などさまざまな情報があります。

敷地外の情報もノートに書き込みましょう。


  1. 地域の声を聞く

敷地周辺の調査が終わったら、街をたくさん歩きましょう。

そうすると、地域の共通項か、共通していないけどおもしろいものなど、たくさん出会います。

面白いと思ったら、下手でもいいので、スケッチをしましょう。

そうすると、地域の声が、自分の脳内に記録されます。

それは例えば、屋根の形、窓の数、敷地のセットバック、境界の作りかた、軒下空間、意匠表現、小さな路地や入り口、などなど。 たくさん書いて、メモしましょう。 このメモが、設計のコンセプトを作ったりします。 4. 時間軸を見る

その敷地には歴史や文化があります。

1-3は現在の状況を見るもの。なんとなくのイメージは、地図に基づく平面的な理解。

深掘りする視点は、敷地理解をより立体的にする感じです。

過去を考え、未来をより良くする、現在の設計。

と考えると、時間都市漁村の蓄積の把握はとても大切な気がします。

プロジェクトによって射程は変わりますが、

敷地の歴史、地域の歴史、産業の歴史など。 深掘りをしましょう。


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さあ、うちの大学も第2課題。

素敵な作品に出会えるのを期待しよう。

 
 
 

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